現場管理・続編
現場管理と現場監督との違いは以前この日記でお伝えした通り、全く別物である。
フルオーダーの住宅をつくる場合、マニュアル通り又はチェックリストに従ってつくっていけば本当にいい家が出来るのだろうか?答えは、ノーである。大きくマニュアルに依存することは大量生産を考えた造り手側の論理(言い訳)だと私は思う。
確かにマニュアルもある一定部分は共通事項として活用できる。しかし、フルオーダーの住宅の場合、現場毎に納め方は異なり、マニュアルは最低限のことしか網羅できないと考えた方がいい。現場監督の知識や能力により出来上がる家は大きく異なってしまうと考えた方がいい。
同じ料理を作るにはその料理のレシピー通りに作れば同じ味の料理が出来るが、フルオーダーの輸入住宅の場合、全く同じ家を造るということは先ず在り得ない。その為、現場監督には一種の職人技が必要となる。
職人技はマニュアルに出来ない。いい輸入住宅をつくるには職人技を兼ね備えた現場監督がどうしても必要不可欠なのである。
2008/07/18

ドライウォール工法
モデルハウスにお越しになったお客様についつい伝え忘れていたことがあった。
弊社では標準仕様の為、当たり前過ぎていたこと。
それは、「ドライウォール工法の施工実績国内ナンバーワン」ということ。
ドライウォールもどきの工法が多いと言われる中で、頑なに正式な北米式ドライウォール工法を実践している。
バズーカー(パテとジョイントテープを自動的に施工できる機械)を自分の手足の様に自在に使いこなせる職人は国内では極めて希少な存在である。
バズーカーを自在に使いこなす彼の腕は私のももより太い。
今日もその基礎体力を維持する為、仕事後ジムへ向かいバーベルをあげる。
追伸、壁紙に代わるドライウォール工法による水性ペイント仕上げの壁面は、女性の肌をより美しく魅せることが出来ます。
2008/07/18

定年後の楽しみ
数年前、大阪の矢野経済研究所・瀬戸の中小企業大学校・久留米(九州)の老舗建材店と立て続けにセミナーの講師として招かれたことがあった。その中で一番印象に残ったのは、久留米でのセミナーだった。大学教授も参加され少々焦ったが地域の工務店や大工さんも80名程お越しになっていた。夕方からのセミナーで、参加者の中には現場で金づちを振る大工さんがそのまま参加される方もいて頭が下がる思いだった。
二次会では、親子で営む工務店さん・若い大工の親方が切実な悩みを話してくださった。
超ローコスト住宅が猛進撃を開始し、その下請けと成るか否かで悩んでいる方も居た。超ローコスト住宅の下請けになった場合、仕事には困らないだろうが一日の日当は8000円程度らしい。車もガソリンも道具も自分持ちで、アルバイトの方がマシだと思った。
皆さん少々口下手ではあるが、仕事には誰にも負けないほどの情熱を持たれている方ばかりだった。間違いなくいい仕事をしているに違いない。
職人は職人であることが生きがいである。逆にそれ以外の仕事をするということは、抜け殻となってしまうということだろう。まだ当分先の話しだが定年を迎えたら、安城建築の取り組みを何らかの形で生かしながら、全国のこの様に熱く情熱を持った職人さんや父ちゃん母ちゃん工務店の応援をしつつ、美味しいものを食べて廻れたら楽しいだろうなぁと思っている。
2008/07/15

25年前のホームステイ
25年前の冬、カリフォルニアのサンノゼでホームステイの経験をした。
ホームステイ先は米国のどこにでもある一般家庭で、米国の平均的な家に比べ部屋数や部屋の広さは少々小振りな家だったと思う。
ゲスト用の部屋が無かった為、家の方は私にファミリールーム隣のリビングルームのソファをベットメイキングしてくれた。真冬にも関わらず、夜中でも家の中は何処も暖かくオープンなリビングルームにも関わらず、毛布一枚で充分だった覚えがある。
滞在中にホームステイ先の親類の家でのクリスマスパーティーを経験した。照明を落とした部屋には、大きなクリスマスツリーの電飾がとても美しかった。ツリーの根元には沢山のクリスマスプレゼントが用意され、クリスマスムードを豊かに演出していた。
親類の家も当然の様に全館空調により、快適そのものだった。後々知ることになったが、その当時米国では殆どの一般家庭に全館空調システム(セントラルヒーティング)は導入されていた。
クリスマスパーティーも終盤に近づくと、プロジェクターで巣立っていった息子さんや娘さんの小さい頃の想い出が壁に映し出された。今思えば、そのプロジェクターの投影先の壁がドライウォールの壁だったと思う。
25年も前に既に全館空調システムとドライウォールは当たり前の様に採用されていたことに驚く。我が国の北米輸入住宅も外観やインテリアだけでは無く、ユーザーの方に輸入住宅の本質を知って頂く為に全館空調システムとドライウォールの標準化を切に願う。
米国では快適な室内温度で暮らす為に全館空調システムが必要だとは考えていない。家の中は快適であることは既に当たり前だと考えている。全館空調は、家族の顔が見えるオープンな間取りを実現する為にどうしても必要なのである。米国の人々にとって、家族と共有する時間こそが豊かさの根源だと考えているからである。一段階上の欲求を満たすために全館空調が必要だと考えているのである。
2008/07/14

93歳のお客様
あるご家族から、新築又はリフォームの相談があった。弊社への依頼の理由を尋ねると、93歳のおじいさんからの指名だと言われた。弊社の創業者と知人であったことや、弊社の歴史と信用からのようだった。
おじいさんの昔話を伺っている時、私と澤の背筋がピンと張った瞬間があった。
それは戦友の多くを亡くした大陸での戦争体験談。
想像出来るだろうか?
隣で共に銃を構えていた友が、次の瞬間にはもうこの世には居ないことを・・・
終戦後、命からがら帰国すれば、国を守る為に命を掛けて必死に戦って来たのにも関わらず、今度は戦犯扱いにより、中々就職も出来なくとても困ったと。
そして、ようやく就職できた先は鉄工所。
しかし、その代償として粉塵により気管支を患ってしまったと咳き込みながら話してくれた。
これほどの壮絶な体験をされているにも関わらず、おじさんは終始笑顔で淡々と話されていた。
想像を超える悲しみや怒りまでも時の流れにより次第に薄らいで行くのだろうか。
この様な壮絶な生死紙一重の環境下を体験された方は言葉に重みがあると感じる。
生きて行く強さは経験した試練に相対するとも思う。
真っ直ぐな死生観を持たれており、この様な方の話は真剣且つ素直に聞き入ってしまう。
人生の師だと私は思う。
間もなく終戦から63年を迎える。
おじいさんの様な壮絶な戦争体験者は貴重な存在。
機会があれば安建ファミリー皆様へお話し頂ければとも思っている。
2008/07/14

現場管理者と現場監督との違い
最近、建築業界では建築業者なのに建築をしない業者が増えている。
集客等の営業活動及び図面の打合せのみおこない、施工は地域工務店や零細の工務店へ工事の一括丸投げをする建築業者である。
この様な仕組みを取れば、元請業者は資材置き場もトラックも現場監督も必要ない為、施工に必要な物や人材を抱える必要が無く、極めてローリスクで会社運営が可能となる。
この様な業者の反論として現場管理は自社でおこなっていると言う。
しかし、現場管理者と現場監督とは異なることをご存知だろうか?判りやすく言うと現場管理者は課長である。課長はデスクワークが中心であり、現場で働く現場員の方へ直接指示することはない。一方、現場監督は班長である。班長の仕事の中心は現場であり、直接現場員へ指示をする。建築で言う現場管理者とは、現場監督への指示や出来上がった現場の管理を行うことが仕事となる。その為、工程毎の検査以外に現場へ頻繁に行くことは考えにくい。
この仕組みの場合、少人数の現場管理者で複数の現場監督を外注監督(社員ではない現場監督)として受注量によって雇うことが可能となる。ひと言でいうと、派遣現場監督である。
この仕組みはマニュアルの整った規格住宅や建売住宅なら問題は少ないが、一棟一棟図面が違う注文住宅では共通するマニュアルも少なくなり、現場管理者より現場監督の能力の差によって仕事の良し悪しが大きく異なってしまうのである。
2008/07/10

アフォーダブル(所得可能)で美しい輸入住宅
輸入住宅づくりは、鉄道模型によく似ている。細部のディティールにこだわり、高価なパーツでつくり込むことにより、完成度は増していく。
以前、より豪華な輸入住宅に憧れた時があった。その旨を私のメンターでもある建築家の手塚氏にお話しした際、この様なアドバイスを頂き「ハッ」と目が覚めた。
(手塚氏)「特別なお金持ちの方に対して希望されれば、高価な資材を使ってとことんつくり込むことは何ら問題ないと思います。しかし、多くのユーザー方は所得可能な価格で美しい住宅をつくっていくことを望んでいると思います。その様な住宅をつくっていくことが地域工務店である安城さんの役割ではないのでしょうか?安城さんのレベルでしたらいつでも特別豪華な輸入住宅をくつくることは全く問題ないと思っています」
このアドバイスにより大きな気付きを頂き感謝。
工務店が工務店のプライドで家づくりをしてはいけない。いい家をつくることが我々の最終目的では無く、その家に暮らすことにより、最終的に暮らす方やそのご家族が物質的な豊かさでは無く、心の豊かさを感じられる。そんな家づくりのお手伝いをすることこが安城建築の役割だという事に気付くことができた。
以前、手塚氏が私の気付きと同様のことを話されていたことを思い出した。
(手塚氏)「ユーザーの方が住みたくなるような街やデザイン性に優れた美しい住宅を設計することは、あくまでも通過点に過ぎないと考えています。結果的に住まわれるユーザーの方が幸せになって頂かなければ、それは造り手である我々の自己満足だけで終わり、意味が無いと思います」
2008/07/09

女子大生
本日、弊社のモデルハウスで映画の撮影をしたいという女子大生が来られた。
お母さんがスペインの方で、米国と日本とスペインを行き来し、間もなくイギリスに留学するらしい。3ヶ国語を話す才女である。
「フロリダの家(アメリカにある彼女の家)に帰ってきたようです」と彼女は言った。本場の方からこの様なことを言われると正直嬉しい。
彼女との話しの中で日本人の感動体験の少なさに気付かされた。残念ながらこの国では感動体験を得る機会は極めて希少である。
米国での感動体験は、場合によっては商業的な部分もある。しかし、感動体験が無いよりは遥かにいい。感動体験の数と「感性の豊かさ」は比例すると思う。
日本人は物質的な欲求を追い求めてきたが、心の空虚感が残る様になって来た様に思える。
米国におけるカスタムハウス(注文住宅)づくりは、「ユーザーの生き方」を反映した家づくりをしているらしい。それは地震に強いとか断熱性能が高い等の物質的な要因ではない。(既に米国ではその様なことは当たり前だとされている為)
その家に暮らすことにより、いかに「心の豊かさ」を感じられるかを真剣に考えている。
人は便利さや機能性だけでは、心の豊かさは感じられない。例えば、外観デザイン。クラシックで、何処と無く懐かしさを感じることができれば、人は優しい気持ちになれる。例えば間取り。オープンな間取りにすることで、家族の微妙な心情の変化を察することができ、人生で最も豊かさの源と言われる家族の絆を深めることへと繋がる。家づくりは工夫次第で人の感性や気持ちを豊かにすることができる。
2008/07/04

塗り替え工事
築11年目を迎え塗り替え工事の依頼を頂いた。塗装職人との話しのなかで、彼らが興味深いことを言っていた。
「普通の家は、塗り替えしても 古い家を塗り替えてきれいになりました という風にしか見えない。しかし、この家は、 新築しました と言っても誰も疑わないのでは?と思う」
「今まで数え切れない程の塗り替え工事をして来たが、この様に思える家は殆ど無い」と話してくれた。
この様に思えるのは、新築当初から横浜神戸の異人館の様にクラシックなデザインとしたからだろう。
2008/07/04

他社で施工された方でもアフターメンテナンスご相談承ります。
他社で施工したが、事情によりメンテナンスを引き受けてもらえなくなり困ってみえる方は、弊社にご相談下さい。過去にも数件、同様のご相談及び工事を承っております。
2008/07/03




