工務店は安城建築(愛知県名古屋市近郊)

安城建築(愛知県名古屋市)から専務の日記

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横浜山手洋館視察

私のメンターのひとりである戸谷英世先生と共に横浜山手の洋館視察を学ぶツアーに参加した。何度も訪れた場所だが、いつも新たなる気付きがある。

HICPM研修2008 1①HICPM研修2008 1②HICPM研修2008 1③

「これらの建物がどうして残ったか?その理由を考えて頂きたい」と先生は言った。

現在残っている洋館全てが、伝統的な建築様式に基づいたデザインとなっている。いわゆる、斬新と言えるデザインは一棟も残っていない。これらの建物の多くは築80年以上の時を経ているが、近隣に新築されている億は下らないと思う住宅より、凛として美しく愛着を感じる。

ランドセルの子供たちが洋館通りを歩いていた。多分、この小学生の子供たちが大人になった時もきっとこう思うだろう。「この洋館は、時を経ても美しい。子供の頃から私を見守ってくれている様な気がして、とてもおだやかな気持ちになる」と。

技術屋としての気付きとして、現在残っているスパニッシュスタイルや南仏スタイルの塗り壁の西洋館は、日本の気候風土を考え、全ての建物に軒の出があり、雨水が壁を伝わらない様に考えてあった。伝統的なデザインを謙虚に取り入れながら、デザインを崩さずに日本の気候風土を考慮されて造られている。先陣の知恵である。

2008/01/24


いつか実現したい町並み

定期借地プロジェクト2008 1 23このパースは、私の先代から受け継いだ作業所の一部を50年間の定期借地権にて北米の様な町並みを再現するプロジェクトのものである。緩やかにカーブする道路とフェンスの無いオープンなガーデンは、外国映画のワンシーンの様に誰もがこんな街に暮らしてみたいと憧れるだろう。



この街に暮らす家族同士が末永く共感し合える様な街を創りいたいと考え、購入にあたっては、面談をさせて頂いた上で購入して頂くスタイルを考えていた。

このプロジェクトに共感し、先行予約までして頂いた方が数家族居たが、結果的に、役所から「緩やかなカーブした道等は前例が無い」という、如何にもお役所らしい回答により、認可されず実現することが出来なかった。

現在、その場所は優良企業に50年間の定期借地にてお借り頂いている。この場所では夢は実現出来なかったが、お陰さまで、より安定経営の基盤が出来、新たなるチャレンジも可能となった。

私が尊敬する建築家の手塚氏が手掛け、テレビドラマ等で何度もロケ地として使用されたマークスプリングでは、事情により結婚式が出来なかったカップルを住民が協力し合い、この街の広場にて2人を祝福する結婚式をおこなった。以前、この話しを手塚氏は嬉しそうに話してくれた。そんな街をいつかは創りたいと思う。

2008/01/23


この木なんの木

小中学生の頃、サザエさんが始まると、一気に憂鬱になった。また憂鬱な一週間が始まるからである。これをサザエさんシンドロームなんて言うのだろうか?

サザエさんの後、確か「素晴らしい世界旅行」(日立がスポンサー)そんな番組があった。(現在は世界不思議発見)そのエンディングに流された「この木なんの木気になる木~♪ 見たこともな~い 花が咲くでしょう♪」思わず口ずさみたくなるあのメロディ、こども心に「スゲーなぁ~こんなデカイ木、何処にあるのだろう??」といつも不思議に思っていた。サザエさんシンドロームを乗り越えて学校に行けたのもこの歌のお陰である。勇気付けられる不思議なパワーを持った木であり、歌だと今でも思っている。

社会人となり、たまたま、さだまさしのラジオ番組で「この木なんの木」がオワフ島(ハワイ)にあることを知った。どうしても、会いたくなりハワイに飛んだ。タクシーの運ちゃん曰く、当初、日本から来る観光客が「この木なんの木に連れて行ってくれ!」とか「日立の木まで」とか言われ、全く分からなかったそうである。当然だが、あの番組はハワイでは放送されていないからである。

実物を見た感想・・・。やはり、とてつもなくデカカッタ!!「やっと出会えましたね~その説はお世話になりました」そんな気持ちで思わず抱きついてしまった。

あのコマーシャルは実にベストアングルで、カメラの後ろには、ハイゥエイが走っていた。

時折、息子が口ずさんでいる「この木なんの木♪~」世代を超えて受け継がれているから凄い。

確か、以前、あの公園転売されそうになった時、木が切られるかもということで、日立が買い取ったような話しを聞いた。さすが日立!!非常に正しい選択である。お陰で、私もあの木の強烈な刷り込みにより、日立に対する企業イメージはすこぶる高い。

東急ハンズでこの木なんの木の種を買って3年程経つ。現在家の中でヒョロヒョロと成長しているが、あんな巨木になるのはいつの日かぁ~って感じである。

2008/01/20


大手住宅メーカーの広告

昨日少々遺憾に思う大手住宅メーカーの新聞広告があった。それは、家づくり初心者でこれから家を建てようとしている方を惑わす内容のものだった。(安建ファミリーの方には釈迦に説法な話しですが・・・)

築23年で阪神淡路大震災も耐え抜き、耐震性も築23年経過しても資産価値も下落しない住宅です。ということが言いたい様な広告であった。以下はその広告の一文。

「こんなデータがあります。住宅の平均寿命は、米国が約55年、英国が約77年に対し、日本はわずか約30年。・・・築30年を経過しても、建物に資産価値があり、売買できる家であること。そして住まい手が、愛着をもって住みつづけること。これらの用件を満たすことで、ロングライフ住宅と呼べる家になるのです」というものだった。

耐震性や耐火性については、以前この日記でもお伝えしたが、現在の建築基準法を満たしていれば、地盤の液状化やがけ崩れを除き、十分耐えうる性能はどの家でも満たしている。

時計が正確な時間を示すと同様、当たり前のことである。今更自慢することでも無いと思う。

一番遺憾に思ったのは、日本の住宅の平均寿命が短いその説明が全く勘違いしている。

物理的に居住することが不能になり、ミンチ(解体)される住宅は非常に少ない。

30年後の資産価値と聞くと、少々難しく聞こえるが、実はとてもシンプルである。「30年後、第三者がこの家に暮らしたいかと思う様な家であるか否かである」それで、全ての資産価値は説明が完結する。いくら、物理的に暮らせても、第三者がこんな家に暮らしたく無いと思う様な家には資産価値は無く、評価されるのは土地のみである。

どんな家でも、極端な話し賃貸アパートでも、暮らし始めれば、人は愛着を持つ。しかし、真の愛着とは、道行く人までもがどことなくなつかしさを感じ、優しい気持ちになることが出来る住宅こそ、真の資産価値を兼ね備え、誰もが愛着を持つことが出来る家だと思う。

感性が豊かで勉強熱心なエンドユーザーはこの様な広告を見れば見るほど不信感を抱くに違いない。

2008/01/19


追伸

以前もお伝えしたと思いますが、お陰様でとてもいいお客様に担がれ、非常に込み合っております。ありがとうございます。

安城建築に対して期待値の高い方は少々クールダウンをお願いします。安城建築は、技術屋のチームです。営業会社ではありまあせんので、サービスは2流と思って下さい。

2008/01/18


老舗工務店として、どうしても次の世代に継承しなければならなかった擬洋建築

もし、私がこの輸入住宅に関心を持った切っ掛けにご関心がある方は、「会社案内」の「経営者紹介」、「西洋住宅に憧れて」を見て頂ければと思う。

その中には書かれていないエピソードを少々。

看板シート2008 1 18①この写真は、弊社モデルハウスの横に建っている築7年になる擬洋風建築である。私が建築に関心を持った原点であり、この建築は我が国が世界に誇ることの出来る建築である。勿論、輸入住宅のルーツでもある。

この建物も建築するにあたり、明治村に何十回足を運んだろうか?得に感銘を受けた三重県庁舎の移築報告書を参考にしたかったが、既に完売されていた。通い続けたある時、無理を承知で明治村の事務所へ、移築報告書を譲って頂きたいとお願いに伺った。

対応して頂いたのは、建築部長さん。さすがに西洋建築の知識は半端では無く、こころの底から西洋建築を愛している方だった。

暫く雑談し、本題の報告書の話しをすると、顔をしかめられた。「この建物は重要文化財です。この移築報告書を元に同じ様な建物を造られ、明治村と同じ建物です。と言われては侵害である」と言われた。

私は、中学校の社会見学で訪れた際、旧三重県庁舎を初めて観た時の衝撃をお話ししながら、次の様にお話しさせて頂いた。

「この明治村にある建物は、全て日本が世界に誇ることが出来る名建築だと思います。私は以前、北米の町並みを観て愕然としました。世界最古の(1300年前)の木造建築を造った我が国が築20年足らずで住宅をミンチ(解体)となり、建国200年足らずの国が築100年の住宅を売買されています。建築屋として築50年経た時、保存活動が起こる様な魅力的な建物を残したいと思います。そのお手本がこの明治村にあります」

「この明治村を造られた方は、ミンチされる美しい建物をどうしても残したいという強い想いがあったと思います。これらの名建築を明治村さんだけのものにしたいとその方は思うのでしょうか?私は、建築屋としてその想いを受け継がせて頂きたく思います」とお伝えした。

建築部長さんの表情が穏やかになり、「分かりました。特別にお譲り致します」と言われた。

この建物が完成した時、立ち止まり、建物を見上げる腰の曲がったおじいさんが居た。

私が、挨拶をすると、深いやさしさに包まれたかの様におじいさんは言った。「とてもなつかしい」と。

この建物は正直言って、一部のマニアだけの建物であり、商業ベースで考えれば、建築会社としては採算の合わない建物である。建築にあたり、社内でも賛否両論があったが、老舗工務店として、世界に誇れる名建築を建てた先輩方への敬意を表し、どうしても次の世代に継承したかった。

AN-12 2008 1 18 ① AN-12 2008 1 18 ② AN-12 2008 1 18 ③
破風(屋根の三角部分)は大工さんの手彫りによるもの。その昔、錦絵を見ながら擬洋建築を造った職人と同じ気持ちで大工さんが造り込んでくれました。

2008/01/18


隠れてしまう構造のこだわり 純粋な北米式ツーバイフォー工法その①

A邸構造安城建築では、あえて手間ひまの掛かる北米式インチフィートモジュールによる現場フレーミング(工場にてパネルを作成しない工法)をお勧めしている。この工法は、施工中雨に濡れるというデメリットもあるが、その理由はシンプルである。まったく同じ材料でもより丈夫な構造体が出来るからである。この写真は外壁の構造用合板が張りかけの状態のものである。(この壁合板は日本のツーバイフォー工法に使用する壁合板に比べ、約、1.3倍大きく、厚い)

通常工場生産されるツーバイフォー工法は、1階の床部分と1階の壁部分、2階の床部分、2階の壁部分、全ての接合部分の外壁合板がバラバラであり、釘と鉄のバンド、ホールダウン金物等で接合している。しかし、純正な北米式ツーバイフォー工法では、その一番弱い接合部分に外壁構造用合板をまたがせて貼っていく。その為に、現場にて壁の構造用合板を張らなければならない。しかし、この手順により、強度は明らかに違ってくる。事実、ツーバイフォーのフレーミングを専属に手掛ける大工が自らの家を建てる際には、迷い無くこの工法と同様の工法で建てている。この大工曰く、パネル工法に対し、「どうして同じ材料を使用し、わざわざ弱いものを造る必要があるのか?と疑問に思う」と言う。

時々、現場フレーミングの場合、施工中の雨濡れを心配される方がいるが、元々構造用合板は、軍事用に戦車がぬかるみで立ち往生しない様に開発されたものである為、施工中の雨程度で腐ってしまう様なものではない。当然であるが、造作前には十分乾燥養生をおこなう。

上記以外にも同じツーバイフォー工法でも様々な造り方がある。しかし、ツーバイフォー工法を手掛ける業者なら誰もが、純粋な北米式ツーバイフォー工法のが、より優れていることを知っている。しかし、手間と時間と雨濡れによるクレームを避けたいが為に、造ることを避けているだけである。

余談

ツーバイフォー工法は増改築がしにくいのでは?と心配される方がいるが、弊社では、外壁に面する開口部の上部に取り付けるひと回り大きい材料(マグサ)を可能な限り上部に取り付け、後々のリフォームの際、開口の高さも上げられる様にしている。

2008/01/16


夜回り先生(水谷修先生)

昨年の誕生日に息子から夜回り先生の本をプレゼントされた。以前、一緒に夜回り先生の講演を聞きに行ったことを覚えていたからだろう。

この先生ほど全ての人生を子供たちに捧げ、生徒に向き合い壮絶な生き方をしている先生を私は知らない。自らの指と引き換えに子供(他人子供)を暴力団から足を洗わせた。

先生は、今癌に侵され、余命宣告をとうに過ぎている。しかし、夜回りが出来なくなるという理由で、抗癌治療していない。おそらく、天が生かし続けているのだろう。

講演会で今でも鮮明に焼きついた光景があった。

休憩時間の間、先生は黙々と書籍を購入した方へ黙々とサインをし続けていた。形容し難いが、その様子は真剣の域を超えていた。

先生から4~5メートル程離れた場所に独り立ち尽くす若い女性が居た。その女性は、立ち尽くしながら泣いていた。直感的に、先生のひた向きな生き方に涙せずにはいられなかったのだろうと思った。

アメリカの心理学者マズローが唱えた法則によると、人の欲求には5段階の欲求があるという。人は段階的に欲求を満たしたくなるという法則である。始めは生理的欲求・2段階目に安全の欲求・3段階目に社会帰属の欲求(仲間が欲しい)・4段階目に尊敬の欲求(尊敬されたい)・5段階目に自己実現(自分はこうありたい)の欲求である。最後の5段目は自己実現となっているが、水谷先生はこれにも当てはまらない。マザーテレサ同様、「自分は・・・」では無く、ただ無心に「あなたを救いたい」ただ、それだけである。

2008/01/15


豊かさ=生き方

安城建築が造りたい輸入住宅は、以前この日記でもお伝えした通り、どことなく懐かしさを感じ、感性に響く住宅である。いくら、正式な様式に基づいてデザインされている住宅であっても、成金の方が好む様な派手だけの輸入住宅は正直言って造りたくは無いと思っている。

米国では、911のテロによって国民の生き方が問われた。テロ以前、あの貿易センタービルで働くことは成功者の証であり、ビルはその象徴だった。しかし、あのテロにより成功の象徴は一瞬に崩れ去った。

機内でテロリストと命がけで格闘した人々。

危険を省みず職務を全うし、ビルを駆け上がって行く消防士。

大切なひとの消息を懸命に探す人々。

多くの尊い命を失ったが、「真の人生の豊かさとは?」という問いに気付かされた出来事でもあった。そして、人生の豊かさとは、富や地位では無く「生き方」であることに多くの国民が気付いたのである。

その結果、真の金持ちは(こころの豊かさも兼ね備えている金持ち)リムジンに乗ることはもはやダサい。という価値観になったそうである。住宅においても、真の金持ちは如何にも成金の方が好むゴージャスで派手な住宅より、トスカーナスタイル(イタリアのぶどう農園を現代風にした様な家)の様な、日本語で表現すると、「おごそかさ」を感じられるスタイルが好まれる様に変わって来ている。何故なら、家は自分の行き方を自己表現する最大の買い物だという考え方がある為である。

輸入住宅には奥深い設計思想を伴わなければならないと思う。そして、最終的にはその設計思想全てが暮らす方や家族の「人生の豊かさ」に連動していなければ、本物とは言えないと思う。

2008/01/14


親愛なる安建ファミリーの皆様へ

昨年末の話しだが、弊社の澤が現在施工中の安建ファミリーのA様から聞いたことをお伝えしたい。
A様が岡崎のシャルドネさん(家具屋さん)を訪れた際、安建で家を建てることを店員さんに話しをすると、その店員さんに「安城建築さんのお客さんは違います。本当にとてもいい方ばかりです」と言われ、とても嬉しかったとのこと。

私もこのシャルドネの店員さんに同感です。本当にそう思います。特に感性のアンテナと感度がとても豊かな方が多いと思います。

2008/01/13


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